証券アプリの使い方。
どこも共通の「6画面」だけ覚えれば買える
証券アプリの解説は、たいてい1社ごとに書かれています。でも初心者が本当に困るのは「SBIの手順」ではなく、そもそもアプリで株を買うとはどういう一連の動作なのかです。実は会社が違っても、通る画面は同じ6つです。そこだけ先に押さえてしまいましょう。
結論:どのアプリも同じ6画面を通る
SBI証券でも楽天証券でもマネックス証券でも、株を1株買うまでにやることは同じです。
- ホームで、いま買えるお金(買付余力)を確認する
- 銘柄を探す。会社名か証券コード(4桁の数字)で検索する
- 銘柄詳細を開く。ここに「買う」ボタンがある
- 注文入力。株数・注文方法・預り区分を決める
- 確認画面。内容を見て、暗証番号を入れて確定する
- 注文照会。約定したかどうかを見る
見た目・配色・ボタンの名前は会社ごとに違いますが、この順番が変わることはありません。逆に言えば、今どの段階にいるかさえ分かっていれば、初めて触るアプリでも迷子になりません。
会社ごとの「呼び名」対応表
同じ機能なのに名前が違うせいで詰まる、というのが本当に多いです。主要3社の対応をまとめました。
| 共通の役割 | SBI証券 | 楽天証券 iSPEED | マネックス証券 |
|---|---|---|---|
| 買えるお金 | 買付余力 | 買付可能額 | 買付余力 |
| 銘柄を探す | 検索 | 検索/マイページ | 銘柄検索 |
| 買う操作 | 現物買 | 買い注文 | 買い注文 |
| 最後の確認 | 注文確認 → 発注 | 確認画面へ → 取引暗証番号入力へ → 注文する | 注文確認 → 注文発注 |
| 最後に入れる番号 | 取引パスワード | 取引暗証番号 | 取引暗証番号 |
| 結果を見る | 注文照会 | 注文照会 | 注文状況 |
2026年8月時点の一般的な呼称です。アプリの更新で名称が変わることがあります。
① ホーム(資産状況)
アプリを開いて最初に出る画面です。ここで見るのは「買付余力」の1項目だけで構いません。これが、いま実際に株を買えるお金です。
入金したのにゼロのままなら、まだ反映されていません。「銀行振込」と「即時入金(リアルタイム入金)」は別機能で、通常の振込は翌営業日反映になることがあります。買いたい日が決まっているなら前営業日までに入れておくのが確実です。
② 銘柄を探す
会社名でも探せますが、証券コード(4桁の数字)のほうが確実です。同じような社名の会社が複数あるためです。コードはその会社を検索すればすぐ分かります。
この段階で「何を買うか」が決まっていない場合は、条件で絞り込むスクリーニングという機能があります。配当利回りや優待の有無で候補を出せます。使い方は銘柄の探し方のページで、架空の銘柄を使って練習できます。
③ 銘柄詳細(ここに買うボタンがある)
チャートや株価が並ぶ画面です。情報量が多くて圧倒されますが、最初は現在値だけ見れば十分です。
買うボタンは、多くのアプリで画面の下部にあります。上のほうを探して見つからず戻ってしまう人がいますが、下までスクロールしてください。
④ 注文入力(触るのは3つだけ)
ここが本番です。項目がずらりと並んで怖い画面ですが、初回に触るのは3つだけです。
| 項目 | どうするか |
|---|---|
| 株数 | 買いたい株数。100株単位が基本 |
| 注文方法 | 成行=いくらでもいいから買う/指値=この値段以下なら買う |
| 預り区分 | NISAで買うのか特定口座で買うのか。約定後は変更できません |
| 執行条件 | そのままでOK |
| 有効期限 | 当日中のままでOK(翌日も残したいなら変更) |
| SOR / 市場選択 | そのままでOK |
下の3つは、初回は初期値のままで問題なく買えます。「よく分からない項目がある=進んではいけない」ではありません。触らなくていい項目が多いだけです。
預り区分だけは要注意です。NISAのつもりが特定口座で約定してしまうと、あとから移せません。売って買い直すしかなくなります。詳しくは預り区分は「特定」と「NISA」どっち?へ。
⑤ 確認画面(ここが最後の防波堤)
内容を確認して、暗証番号を入れて確定する画面です。この記事でいちばん伝えたいのがここです。
理由は単純で、桁の打ち間違いは必ず総額に出るからです。「500株」と「5株」は画面上たった1文字の差で見落としますが、総額なら「4,235万円」と「42万円」になります。これを見落とす人はいません。
そして約定してしまった注文は取り消せません。ネット証券は、入力ミスによる注文の取消や損失の補填を行わないと明記しています。確認画面は形式ではなく、最後の防波堤です。実際に5株のつもりで500株を発注した事例なども株の誤発注は取り消せないにまとめました。
最後に求められる取引パスワード(取引暗証番号)は、ログインパスワードとは別物です。口座開設時に自分で決めた番号で、ここで手が止まる人が本当に多いところです。口座を作った直後に確認しておくことを強くおすすめします。
⑥ 注文照会(約定したか確認する)
注文を出したら終わりではありません。成立(約定)したかどうかは別の画面で確認します。
指値注文は、その値段まで株価が来なければ約定しません。そして有効期限が「当日中」なら、取引終了時点で自動的に失効します。「買えたと思っていたら、実は失効していた」というのは頻出のパターンです。
また、まだ約定していない注文なら取り消せます。間違いに気づいたら、真っ先にこの画面を見てください。ここで気づけば損失はゼロです。
会社ごとに違って戸惑うところ
6画面の流れは同じでも、細部は違います。よくある戸惑いポイントです。
- アプリが複数ある会社がある。マネックス証券は用途別に3つ提供しており、国内株なら総合アプリ1つで足ります。高機能そうな取引専用アプリを選ぶと難易度が跳ね上がります(解説)。
- 途中でWebサイト風の画面に変わることがある。アプリの中にWebページが埋め込まれている作りで、不具合ではありません。
- ボタンの段数が違う。前述のとおりiSPEEDは3段階です。
- 単元未満株は別メニュー。同じアプリでも、100株単位の注文と1株単位の注文で入口が分かれています。1株の注文は成行のみ・約定は1日1〜3回で、価格を指定できないのが普通です。
- 操作できない時間帯がある。システム処理のため、市場の前後や引け後に注文・訂正・取消がすべて受け付けられない時間帯があります。
覚えるより、一度通したほうが早い
ここまで読んでも、実際の画面を前にすると手が止まります。文章で理解することと、指が動くことは別だからです。
当サイトでは、各社の注文画面の構成を再現した練習モードを用意しています。この記事の6画面を、本番と同じ順番・同じ項目で通せます。お金は1円も動きません。間違えても、何度やり直しても大丈夫です。
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